英国誌「The Economist」を読む人

イギリス「エコノミスト誌」を読んでいます。

発酵クラブ Sep 2021

The Economist, Sep 28th 2021 Technology Quarterly Precision fermentation Culture club 発酵クラブ 独特の匂いのする、塩味のきいたプロシュート(生ハム)。ブレサオラは顎が疲れるほどに歯ごたえがあり、ラルドの脂は燻製で引き締まっている。ファンに…

垂直なる農業 Sep 2021

The Economist, Sep 28th 2021 Technology Quarterly Urban Farming Green castles in the sky 垂直なる農業 世界最高のバジルは、ジェノヴァの西、リグーリア海岸の小さな村で育てられている。日照時間と夜間気温から算出される最高の時期に、そのバジルは…

新たな食へ Oct 2021

The Economist, Oct 2nd 2021 Leaders The future of food Working up an appetite 新たな食へ 夕食を何にするか? その問題は常につきまとう。人は食によって惑星とつながっている。世界の居住可能地域の半分は農業によって使用されており、排出ガスの30%…

サッカーW杯を2年に一度に Sep 2021

The Economist, Sep 30th 2021 The Economist explains Why does FIFA want to hold the World Cup every two years? サッカーW杯を2年に一度に サッカーの国際試合は予定が詰まりすぎており、選手らは疲れ切っている。Pedri ことPedro Gonzȧlez Lópezは、1…

冴えない総裁選 Oct 2021

The Economist, Oct 2nd 2021 Leaders Japanese politics Uninspired 冴えない総裁選 「最悪のシナリオは避けられた」。これは、9月29日に行われた選挙において、岸田文雄が自民党総裁に選ばれたことに対する、ツイッターで話題になったハシュタグの一つだ。…

チリのサーモン Sep 2021

The Economist, Sep 23rd 2021 The Americas Salmon farming Fishing for compliments チリのサーモン チリのサッカー選手Alexis Sánchezは、2015年のCopa América決勝戦において、14回の優勝を誇るアルゼンチン相手に、決定的なPKを決めた。チリにとって100…

固形電池 Sep 2021

The Economist, Sep 23rd 2021 Business Technology in Japan Do me a solid 固形電池 日本の化学者、吉野彰氏は1980年代にポータブル機器用にバッテリーの研究をすすめていた。そして、リチウムイオン電池は初の商用化に至り、ノーベル賞の受賞につながった…

自民党、4人の候補 Sep 2021

The Economist, Sep 23rd 2021 Asia Democracy in Japan Going round in circles 自民党、4人の候補 自民党という巨大なテントの、それぞれ異なるコーナーから4人の候補者が出そろった。高市早苗は女性初の総理大臣を狙う国家主義者だが、夫婦別姓には反対…

ガス価格、急騰 Sep 2021

The Economist, Sep 25th 2021 Leaders Energy Shortages Gas puzzlers ガス価格、急騰 グローバル市場に欠くべからざる天然ガスが、供給過剰から供給不足へと瞬く間に転落した。昨年9月、欧州における平均的な家庭が一年間に消費するガス料金は119ユーロ(…

抗議殺到、エバーグランデ Sep 2021

The Economist, Sep 18th 2021 China Evergrande Rising damp 抗議殺到、エバーグランデ 怒れる投資家たちが抗議することは、中国では珍しくない。インターネットの貸し金や詐欺師にだまされた人々には、ほとんど救済策がない。彼らは、重役が出てきてなだめ…

牛のトイレトレーニング Sep 2021

The Economist, Sep 16th 2021 Science & Technology Farming and the climate How to toilet to fight climate change 牛のトイレトレーニング 子犬はしつけることができる。人間も2~3歳になればそうだ。ドイツthe Fredrich-Loweffler-Institut のDr Jan …

宇宙旅行 Sep 2021

The Economist, Sep 16th 2021 Science & Technology Space Tourism Lights, camera, lift-off 宇宙旅行 リアリティTVは狭く閉ざされた世界を好む。宇宙旅行がそれだ。いつかはこの時が来ると思っていた。9月16日の未明(グリニッジ標準時)、フロリダのケ…

エサとしての昆虫 Sep 2021

The Economist, Sep 18th 2021 Europe Edible insects A bug’s life エサとしての昆虫 ペットから魚へ、そして養鶏から養豚へ。昆虫(insect)をエサにする範囲が広がってきている。EUの新たな法律によって今月、昆虫由来のタンパク質をニワトリや豚にエサと…

メキシコの輸出農業 Sep 2021

The Economist, Sep 18th 2021 The Americas Agriculture in Mexico Reaping the rewards of trade メキシコの輸出農業 Román juárezは15年前にトマトをつくりはじめ、いまや農場は数倍に拡大している。メキシコシティの南東部、プエブロ州の郊外に2つの農場…

日中の腐れ縁 Sep 2021

The Economist, Sep 18th 2021 Business Supply chains Marginal revolution 日中の腐れ縁 今月末、東芝は大連の工場を閉鎖した。この中国北東部に工場を開いてから30年が経っていた。かつてこの工場はグローバル供給網が中国へ進出した象徴的存在だったが、…

未来のお金 Sep 2021

The Economist, Sep 18th 2021 Leaders The future of money Down the rabbit hole 未来のお金 疑り深い人には、山ほどのネタ(fodder)がある。最初の暗号通貨であるビットコインに最初に飛びついた人々(earliest adopter)は、ドラッグを買うのにそれを使…

石油屋はつらいよ Sep 2021

The Economist, Sep 11th 2021 Business Big oil in Iraq Bagdad pay dirt 石油屋はつらいよ 石油業界のボスは、何をしても悪くいわれる。地中からハイドロカーボンを汲みあげれば儲かるが、環境団体のみならず、取締役会や政府の怒りまで買うことになる。再…

冥土へワクチン Sep 2021

The Economist, Sep 11th 2021 Asia Funeral rites Hell-care providers 冥土へワクチン Raymond shiehの「冥土のワクチンセット(hell vaccine kit)」には、緑・青・赤の3つの小瓶、そして大きな注射器がはいっている。これらは冥銭(joss paper)と呼ば…

ハイブリッドなサンゴ礁 Sep 2021

The Economist, Sep 8th 2021 Science & Technology Ocean reefs Hybrid vigour ハイブリッドなサンゴ礁 画像のサンゴ礁(coral reef)が少し変に見えるのは、それが人工的なもので、地域の生態系を守るために造られたものだからである。それらが立派に育て…

スポーツ・メンタル、大阪なおみ Sep 2021

The Economist, Sep 11th 2021 Graphic detail Sport psychology All too human スポーツ・メンタル、大阪なおみ 大坂なおみは9月4日、タイトル防衛のかかったUSオープンテニスで、3回戦の相手に余裕の勝負をしていた。相手は世界ランク73位のレイラ・フェ…

ギニアのボーキサイト Sep 2021

The Economist, Sep 7th 2021 Finance & Economics Commodities Higher still ギニアのボーキサイト ギニアは人口1,300万の西アフリカの国であるが、世界のコモディティー市場で重要な役割をになっているということを、ご存知だろうか? 近年、ギニアではボ…

バングラデシュの格安マスク Sep 2021

The Economist, Sep 11th 2021 Asia Tackling covid-19 Face: the facts バングラデシュの格安マスク バングラデシュの首都ダッカには1,800万の人々がひしめいている。そして、いたるところにマスクが見られる。しかし…、露天商(street hawker)のマスクは…

菅総理の後釜をめぐって Sep 2021

The Economist, 11th Sep 2021 Asia Japanese politics September surprise 菅総理の後釜をめぐって 日本の総理大臣、菅義偉はつい9月2日までは続投の意思があった。しかしその翌日、自民党幹部らと会議室から姿を現したとき、菅首相は悄然としていた。彼…

気候変動と金融システム Sep 2021

The Economist, Sep 4th 2021 Finance & Economics Climate risk Hot take 気候変動と金融システム 規制当局は最近、気候変動(climate change)が金融システムの安定に脅威をもたらすだろうと警告しはじめている。7月、ECB(ヨーロッパ中央銀行)は「気候…

中国ゲーム禁止令 Sep 2021

The Economist, Sep 2nd 2021 Business Video gaming Game over 中国ゲーム禁止令 独裁共済圏にあって資本家でいることは骨がおれる。ここ数ヶ月で、中国当局は巨大ハイテク企業らを追い回した(独占力の悪用、データ不正使用の疑いなど)。社会的団結の名の…

7歳児とAI車 Sep 2021

The Economist, Sep 2021 Science & Technology AI for vehicles Is it smarter than a seven-month-old? 7歳児とAI車 子供が7歳になる頃までには、たとえ目の前の物が見えなくなっても、その物が消えたわけではないということを学習している。たとえばオ…

タリバンとテレビ Sep 2021

The Economist, Sep 2nd 2021 Asia Media in Afghanistan Cutting Kabul’s cable タリバンとテレビ 8月20に行われたMalala Yousafzaiへのインタビュー番組を、地元テレビ局Toloが放映した。Malalaはパキスタンのタリバンに撃たれて死にかけたが、その後ノー…

夜空の価値 Sep 2021

The Economist, Sep 4th 2021 United States Dim the lights Star power 夜空の価値 コロラド州、最後の熱狂だった。1800年代後半、クリード(Creede)という町に1万人が殺到した。サンファン山脈に眠る銀を探しに。無法者に詐欺師、町はまるで西部開拓時代…

飢えるマダガスカル Sep 2021

The Economist, Sep 4th 2021 Leaders Famine Why Madagascar is going hungry 飢えるマダガスカル 南マダガスカルの人々が危険な状態にある。国連によれば、110万人以上の食がない。5歳以下の子供50万人以上が栄養失調の状態にある。多くの家族はサボテン…

日本政治にサムライなし Sep 2021

The Economist, Sep 4th 2021 Banyan The missing warrior 日本政治にサムライなし 「七人の侍」のポスターが、甘利明の会議室に飾られている。甘利氏は政府与党たる自民党(Liberal Democratic Party, LDP)の重鎮だ。ゲームデザイナーによってデザインされ…