英国誌「The Economist」を読む人

イギリス「エコノミスト誌」を読んでいます。

戦闘間近、アディスアベバ Nov 2021

The Economist, Nov 4th 2021 Middle East & Africa Ethiopia’s civil war A battle for the capital looms 戦闘間近、アディスアベバ このような事態に陥るとは、誰が予想しえたであろう。およそ一年前に内戦がはじまったとき、エチオピア首相Abiy Ahmedは…

アメリカ経済の回復 Nov 2021

The Economist, Nov 4th 2021 Finance & economics America’s economy Inner strength アメリカ経済の回復 輸送会社hub groupのマネージャーはイリノイ州の本社にいながら、何回かクリックするだけで、8週間後には新たなコンテナ船が中国からアメリカに来て…

国債のかんしゃく Nov 2021

The Economist, Nov 6th 2021 Leaders Markets and inflation Bond traders stir 国債のかんしゃく 世界の国債市場は長き停滞から弱含んでいる。アメリカ連邦準備理事会は今週、国債買い入れプログラムを段階的に縮小すると発表した。同時に、国債投資家らは…

リーダーシップなき岸田首相 Nov 2021

The Economist, Nov 5th 2021 Asia Japanese politics Wishy-washy リーダーシップなき岸田首相 岸田文雄氏が9月の終わりに自民党総裁になったことで、自民党の先行きは暗くなったといえる。前任者菅義偉氏のコロナ対策の不手際から民衆の不満は高まってい…

窮地のバイデン大統領 Nov 2021

The Economist, Nov 6th 2021 Leaders American politics One year on 窮地のバイデン大統領 労働に関する2冊の本がジョージ・ワシントンのために書かれた。そのタイトルは「大統領には不可能な任務」。最高に有能な大統領にでさえ失敗の恐れはある、とJere…

宇宙から見る太陽光パネル Oct 201

The Economist, Oct 27th 2021 Science & technology Renewable energy A census of solar cells 宇宙から見る太陽光パネル 地球全体のエネルギーシステムを再構築するのは大仕事だ。10月31日からイギリスではじまる予定のCOP26気候会議の代表団に聞いてみる…

日本のコーポレート・ガバナンス Oct 2021

The Economist, Oct 30th 2021 Business Japanese corporate governance Poison-pill popping 日本のコーポレート・ガバナンス 岸田文雄首相は言明した、安倍晋三元首相によるコーポレート・ガバナンス改革に反対しない、と。企業に対して、社内のマネジメン…

眞子さまの御結婚 Oct 2021

The Economist, Oct 27th 2021 Asia Japanese society The sun, the moon and the ponytail 皇室の結婚 眞子さまと小室圭氏が初めて出会ったのは2012年、2人が大学生のときだった。眞子さまは小室氏を「太陽のような明るい笑顔」といい、小室氏は眞子さまを…

COP26に向けて Oct 2021

The Economist, Oct 30th 2021 Leaders Climate change COP-out COP26に向けて 雨が毎日降るからさ、と十二夜(Twelfth Night)の終わりでフェステは言う(シェークスピア)。COPが毎年あるからさ。1995年以来、各国は気候変動に関する国際連合枠組条約 (Uni…

ブタ肉処理工場において Oct 2021

The Economist, Oct 23rd 2021 Britain Agriculture Making a pig’s ear of it ブタ肉処理工場において 食肉処理場に着いたブタは狼狽えていた。二酸化炭素の充満した小部屋に入れられると、そのまま倒れた。そして、解体ラインへと送られる。食肉処理者はブ…

ナイジェリアの闇 Oct 2021

The Economist, Oct 23rd 2021 Leaders Nigeria The crime scene at the heart of Africa ナイジェリアの闇 60数年前、ナイジェリアの独立は間近であった。しかし、このアフリカ最大の国をいかに統治していくのか、確信はもてていなかった。宗主国であったイ…

減りゆくロブスター Oct 2021

The Economist, Oct 23rd 2021 United States Warming seas Considering the lobster 減りゆくロブスター Steve Trainは、いつも昼1時には仕事を終えていた。米メイン州でロブスターを獲って30年、それほど遠出しなくとも獲物はとれた。ところが今では、夕…

即時経済 Oct 2021

The Economist, Oct 23rd 2021 Leaders Data and the economy Instant economies 即時経済 世界経済で何が起こっているのか、誰に聞けばいいのだろう。パンデミックによって、識者たちは糸口を見失っているようだ。だれが原油価格80ドルを予想できたのか。だ…

【世銀レポ】コモディティー Oct 2021

Data: The World Bank Commodity Market Outlook October 2021 概要 2021年第3四半期、エネルギー価格が上昇をつづける一方で、非エネルギー価格は年初の急激な上昇が頭打ちになっている。天然ガスと石炭の価格は史上最高値をつけたが、需要の鈍化と供給制約…

なぜか掘れない石油 Oct 2021

The Economist, Oct 16th 2021 Business The energy business Playing for time なぜか掘れない石油 中国の停電、インドの石炭不足、ヨーロッパの電力価格高騰、イギリスでの石油争奪戦、レバノンでの停電と燃料火災、世界的なエネルギー市場の機能不全はい…

【グラフ】世界の株価ランキング2020

Data: The Economist Pocket World in Figures 2020 (English Edition) Stockmarkets gains and losses $terms, December 31st 2019 to December 31st 2020 Best Performance 株価ベストランキング2020 Worst Performance 株価ワーストランキング2020

スリランカの完全有機 Oct 2021

The Economist, Oct 16th 2021 Asia Sri Lanka No more Mr Rice Guy スリランカの完全有機 スリランカの片田舎、荒れた田んぼに肩を落とす男がいた。B. R. Weeraratneはため息をつく。象が田んぼで暴れるのはいつものことだ。政府が農薬の使用を徹底して禁じ…

【グラフ】世界の証券取引所ランキング2020

Stockmarkets Largest Market Capitalisation $bn, end 2020 2020世界の証券取引所トップ10 2020世界の証券取引所 No. 11 - 20 2020世界の証券取引所 No. 21 - 38 Data from The Economist Pocket World in Figures 2022 (English Edition)

小惑星を動かす Oct 2021

The Economist, Oct 13th 2021 Science & Technology Planetary defence Nudge, nudge 小惑星を動かす 10月16日、探査機ルーシーが打ち上げられた。順調にいけば目的地である小惑星におけるミッション以上のことが期待されている。11月24日、探査機ダートも…

トルクメニスタンの現実 Oct 2021

The Economist, Oct 14th 2021 Asia Political dynasties 2 Not horsing around トルクメニスタンの現実 アジアでコロナ対策に成功した国は北朝鮮だけではない。ユーラシア大陸の中央、カスピ海東岸のトルクメニスタンもまた、過去2年間、一人の感染者もだ…

パンデミックの終わりにむけて Oct 2021

The Economist, Oct 16th 2021 Leaders The coronavirus Covid-19’s rocky road パンデミックの終わりにむけて いかなるパンデミックにも終わりはくる。コロナウイルスも、そうした過程に入ったようだ。しかし、根絶やしにされたわけではない。徐々にスケー…

南アフリカのアフリカーンス語 Oct 2021

The Economist, Oct 16th 2021 Middle East & Africa South Africa’s Afrikaans press Ja to change 南アフリカのアフリカーンス語 そのウェブサイトを一目みれば、南アフリカで最高部数を誇る雑誌Huisgenootが歴史的意義を誤って伝えていることがわかる。10…

エネルギー不足の今後 Oct 2021

The Economist, Oct 16th 2021 Leaders Hydrocarbons The energy shock エネルギー不足の今後 来月、世界の指導者たちはCOP26サミットに集う。2050年までに二酸化炭素排出を正味ゼロにする目的だ。しかし、この30年間の取り組みにも関わらず、エネルギー不足…

イギリスの街灯 Oct 2021

The Economist, Oct 9th 2021 Britain Street Lighting In the gloaming イギリスの街灯 イギリスは、夜に街灯を灯しはじめた国の一つである。1782年、ドイツの随筆家Karl Philipp Moritzは夜のロンドンがお祭りのように明るいことに驚いている。訪れたドイ…

世界の株式市場の歴史 Oct 2021

The Economist, Oct 2nd 2021 Briefing The world’s stockmarkets Who’s up, Who’s down? 世界の株式市場の歴史 イギリスの歴史を見れば、この帝国の株式市場が低迷したことによる損失は避けがたかったように思える。しかし、この数世紀においてイギリスだけ…

森林のパンデミック Oct 2021

The Economist, Oct 9th 2021 Britain Woodlands Treedemic 森林のパンデミック 最初の兆しは見落とされた。こちらで病み、あちらで倒れた。2021年にはわずかだったものが、またたくまに国中へと広がった。人間の場合と同じように、木々もまた小さな不安の種…

ボルボの電気自動車 Oct 2021

The Economist, Oct 9th 2021 Business Carmaking Electric blue and yellow ボルボの電気自動車 ボルボのスポーツカーには、青と黄色の小さな旗からトール・ハンマー型のヘッドライトまで、スウェーデンの伝統が息づいている。安全性と環境性能を謳ったスカ…

水素の可能性 Oct 2021

The Economist, Oct 9th 2021 Leaders Climate change and innovation Hydrogen’s hope and hype 水素の可能性 1937年のヒンデンブルク号爆発事故(Led ZeppelinⅠのジャケットで有名)以来、水素エネルギーは議論の的である。推進派は、水素こそ車と家に必要…

欠乏経済 Oct 2021

The Economist, Oct 9th 2021 Leaders Stagflation risks The shortage economy 欠乏経済 金融危機から10年間ほどの経済問題は、消費の低迷であった。不安をかかえた人々は借金の額を減らし、政府は財政緊縮をはかり、慎重な企業は投資を控えた(とくに雇用…

海藻ファーム Sep 2021

The Economist, Sep 30th 2021 Science & Technology Aquaculture Seaweed at scale 海藻ファーム かつては海の森のごとくに繁茂していた海藻が、姿を消しはじめている。温暖化が原因だ。海面に近い層が加熱されるため、熱膨張によって密度が薄まってしまう…